2021年5月から住宅ローンの支払いを初めてはや2年3か月。
我が家は35年ローンで住宅ローンを組んだため、あと33年ローン…。
年末に送られてくる「残高明細」を見ると、全然ローンが減っていなくて愕然とする!
という私ですが、この度 地方銀行で組んだ残33年の住宅ローンを au銀行で借り換えしてみました!
初めてのネット銀行手続き。
実は住宅営業マン時代でも1度もお手伝いすることなく終わってしまったネット銀行。
実際に自分が借りてみて、思っていた印象と違ったこと、良かった点、悪かった点をまとめてみました。
この記事は
- ネット銀行での借入を検討したい
- ネット銀行の手続きが不安
- ネット銀行で借り入れした場合の費用が知りたい
という方におススメです。
ネット銀行、地方銀行の大きな違い
まず、そもそも論の地方銀行とネット銀行の大きな違いをまとめてみました。
地方銀行 | ネット銀行 | |
---|---|---|
金利 | ネット銀行と比べて高い | 地方銀行と比べて安い |
手続き | 担当者がいるので頼れる ネットでの手続きも可 手続き苦手な場合は書面も可。 (書面の場合は担当者付きっ切り) | 担当者いないがマメに連絡くれる ネットでの手続きのみ 手続き苦手でも自分で頑張るのみ |
保証料 | 金利0.2%上乗せで分割で払うか、 一括で払うか選ぶ 顧客の状況、物件状況により金額確定 | なし |
手数料 | 55,000円 | 借入金額の2.2% |
保証面 | 団信 | 団信 がん50%保証 4疾病50%保証 |
司法書士費用 | ネット銀行と比べて安い | 地方銀行と比べて高い |
金利の安さで言ったらネット銀行一択ですよね。
実際に私が住宅営業マンをしていた際もネット銀行の話題はお客様からも良く出ていましたが、
最終的には
- 住宅営業マンがローンのイニシアティブをとれないので進めたくない
- お客様側も初めての大きなお金のローンの為 「担当者がいない」ことに関して不安
という2点でお互いの利害の一致(?)でネット銀行よりも地方銀行に誘導する(?)ことが多かったです。
ただ、大手ハウスメーカーでは提携のネット銀行などもあり、
ネット銀行側の担当者はいないが、すべて住宅営業マンが担当者としてローン手続きも進めてくれることも多くなりました。
やっぱり、銀行続きなどは
知識がある人がいないと不安よね~
なぜ 住宅ローンスタートに地方銀行を選んだのか
我が家の場合、私は住宅営業マンとして10年以上活動していた為、
ネット銀行も手続きをしたことはないけど取り組めるだろうと思いますが、
そんな我が家がなぜ、地方銀行を選んだのかというと…
連帯債務者になる私(妻)が転職したばかりで 地方銀行でないとローンが組めなかったから
という理由からです。
我が家は住宅ローン控除を夫婦でうけたかったため、
夫婦二人でローンを組む(連帯債務者 または ペアローンなど)予定でした。
ネット銀行は審査の規定が地方銀行より厳しいことが多いです。
我が家の場合 地方銀行での事前審査は私が転職1か月目。
- 1か月分の給与明細
- 雇用契約書
だけで審査を通せるのは地方銀行ならでは、だと思います。
私(妻)が「連帯債務者」だったから、というのも
審査に関係しているかも…
そんなわけで。
転職してからしばらくたち、ネット銀行でも融資も通る、かつ金利が激安キャンペーン期間中 ということもあり、
様々検討した結果、ネット銀行(au銀行)で借り換えすることにしたにでした。
デメリット1 担当者いないネット銀行…その実態は?!
ネット銀行で一番のデメリットだと思われている「担当者不在」。
これについては担当者がいないことでの人件費削減が出来、結果として低金利が実現できるというメリットデメリットのまさに表裏一体…。
そんなデメリットで一番にあげられる「担当者のいないことについて」です。
担当者の不在について
実際体験してみて
担当者がいないことには不便を感じませんでした。
手続きについてはやはりすべてネットで行うので、担当者は側にいませんが、入力フォームがあるので基本的にはこのフォームにそって入力していくだけ。
入力項目も
- 名前、住所などの個人のこと
- 会社、年収など収入面のこと
- 借りたい金額など借入面のこと
- 担保になる物件のこと
を入力していくだけ。ととっても簡単そう。
そう。簡単そうなのです…が、
借入希望年数(何年何か月と細かく指定する)や借入希望日、借入金額などの入力も必要です。(当たり前)
ですが、
一体どの位の進捗で融資実行が出来て、どのくらいの借入希望回数にすればいいのか、
借入金額についても 融資手数料などの支払いも必要なのでいくらにすればいいのか、
など、自分自身で判断しつつの入力が必要です。
この辺は手続きに慣れている私でも
「これでいいのかな?」と思いながら入力しました
僕は妻に言われるがままに…
事前審査申込の段階では
最終的に何か不備があっても銀行側で調整してくれるだろ!
位の気持ちでフォーム入力していました…
(その後 特に入力修正や入力に対しての質疑もなしだったので概ね大丈夫だったんだろう)
手続きも進み、資料の提出や本申込、本申込から実行までその後のスケジュールについても担当者はいませんでしたが、
資料の提出の不備やスケジュールについてなど、
思っていた以上にau銀行側から電話で指示がありました。
電話を受けるたび、こちらから電話をかける度に、応対してくださるスタッフの方が変わっていましたが、
全て顧客リストの様なものに履歴が残されているのか、確認事項や「前回は○○と言われているが」などについても同様の応対だったため、
担当者が一人で顧客状況をすべて把握していなくても、
顧客状況を一元管理して、誰でもいつでも同じような対応が出来るようになっているau銀行の対応には大変満足しました。
また、わからないことや不安なことなども夜遅い時間でも電話で聞けるのもネット銀行ならではだったと思います。
平日は20:00まで。土日は17:00まで。と割と時間を気にせず不安になったらすぐ確認できるの心強かった!
意外と人間味あふれる対応をしてくれる?!
また、金利キャンペーンと言うことで「〇月までに融資実行に間に合えば住宅ローン金利△%!」という
破格の金利で借り換えしたいと思って行動していた私。
私たちの借り換え手続きスタートと、書類の不備などが重なり、本申込時にはキャンペーン金利で借りることはほぼ難しいスケジュールとなっていました。
このままいくとキャンペーン金利での借り換えは難しいですよね…
スケジュール的には難しいと思います…。
そうですよね…。
今回キャンペーンの金利で借り換えしたいと思い、検討していたものですから…
ご期待に沿えず申し訳ございません。
キャンペーン金利と同金利にはなりませんが
今回☆月までのお手続きで※1%の金利でのご案内が出来ますがいかがですか?
ネット銀行でもそんな柔軟な対応してくれるんだ?!?!?!?!
- キャンペーン金利ほどではないが、それでも破格な金利。新規住宅ローンの方よりもやはり安い ↩︎
こんな臨機応変に人情味あふれる対応をしてくださると全く思っていなかったので
まさかのau銀行の代替え金利の提案にびっくり。
なんかもっと…
「あんたバカァ?キャンペーン期間中に間に合わないあんたが悪いんじゃない!金利交渉なんて出来るわけないのよ!」CV.宮村優子
みたいな感じだと思ってた…
実際には次月手続きの金利が提案してくれた※%の代替え金利だったのかもしれませんが、
それでもがっかりしていた私には思っていたよりも金利が低かったのですごく嬉しい提案でした。
ありがとう au銀行!
デメリット2 司法書士費用高い…
さて。次の検証は
ネット銀行のデメリットで良くあげられる ある司法書士費用が地方銀行と比較すると高い…についてです。
我が家の場合の見積り比較です。(実際の見積りの実数を入れてあります)
地方銀行司法書士 (2021年時) | ネット銀行司法書士 (2023年時) | |
---|---|---|
抵当権設定登記 報酬 | 29,000 | 90,000 |
抵当権設定登記 登録免除税 | 132,000 | 128,000 |
登記事項要約書 報酬 | 500 | 593 |
登記事項要約書 印紙代 | 334 | 1,328 |
登記事項証明書 報酬 | 1,500 | 1,000 |
登記事項証明書 印紙代 | 600 | 1,920 |
知り合い値引き | -10,940 | |
交通費 | 4,000 | |
税込み総額 | 155,000 | 260,000 |
やはり、これを見るとちょっと割高感があります。
が、条件が違う(借入額の違い、連帯債務→ペアローンの違い)ので単純比較というのは難しいかも。
ただ、司法書士費用の金額の差は
- 地方銀行の場合、銀行員が司法書士的な手続きを一部(書類の取り交わしや書類の確認など)行ってくれるため、
司法書士の実働が少なくなるそう ⇒ その為、地方銀行の方が、司法書士費用が安くなるそう - ネット銀行の場合は、ネット銀行から司法書士宛に委任の連絡があり、事務所から近い遠いは関係なく振り分けられる様子。 ⇒ 事務所から遠い場合は出張費も見積り内に提示となり、費用が高くなるそう。(ただMAX3,000円までしか請求できないらしい…)
という事情もある様子。
実際に5年前に新築住宅をネット銀行の住宅ローンで購入した 地方銀行マンの実弟も
ネット銀行派遣の司法書士は高い…
と感じており、あまりに法外な金額であればモノ申してやろうと
知り合いの司法書士から地方銀行での借入場合でのの見積りをもって面談に応じたそう。
面談の結果、
思っていたよりも高くないじゃん!という結論で 準備していた司法書士からの見積りを提出することなく面談終了したそう。
そう思うと、地方銀行 銀行員っていろいろやりすぎじゃない?
…それが金利に反映されているのか…
借り換えにかかった費用
住宅ローンの借り換えには
金利の差による月々返済の差の考慮も必要ですが、
それ以外にも借り換えにかかる費用についても考慮し、最終的にどちらがよりメリットがあるのかの検討が必要です。
我が家の場合実際にかかった費用はこんな感じ。
夫分(1920万円借入)手数料 | 442,400円 |
妻分(1280万円借入)手数料 | 281,600円 |
司法書士 支払い | 260,000円 |
地方銀行 支払い済保証料 返金分 | -545,655円 |
借り換えにかかった費用 | 483,600円 |
地方銀行で一括で支払った保証料については、繰り上げ返済したので、保証料が返ってきました。
我が家の場合、この費用をかけても借り換えしたほうが長い目でメリットがあると試算し、借り換えにトライしました。
借り換えしてみて
結論で言うと、
- 金利が下がり月々返済が減った
-
地方銀行で借入していた時の、ネット銀行で借り換えしたときの金利差がおよそ 0.4%。
金利差分月々の返済額が減りました。 - 団信などの保証面がアップした
-
冒頭にも比較表で比較しましたが、
私たちが当初地方銀行で借りた際は団信のみの保証でしたが、
今回借り換えたことにより団信以外にもガン50%などの保証が手厚くなり安心感がupしました。
(地方銀行でもガン100%がありましたが金利が0.2%上乗せでした)また、ペアローンになったことにより、それぞれに団信、ガン50%がついたことも良かったです。
(借入した地方銀行では 連生団信などの取り扱いがなかった) - 金利の変動に対して余力が持てそう
-
仮にこれから、地方銀行、ネット銀行で同水準で金利が上がったとしても、
ネット銀行の金利が低いため金利変動に関しても余力が持てそうだと感じています。 - 住宅ローン控除の恩恵を受けやすい
-
今回住宅ローンの残金分に加え、手続きでかかる諸費用も借り換え分に含め借入しました。
金利が下がった分 や 住宅ローンの残高が増えた分 ということもあり、
住宅ローン控除の恩恵をより大きく受けられる点も今回借り換えをして良かったと感じます。
という4点から借り換えたことに対してとってもメリットを受けられたと思っています。
逆にデメリットはというと、
給与振り込みの銀行ではないので、管理が面倒くさそうという点と、
ペアローンになったので管理する口座が増えたという2点ですが、
我が家は元々管理が面倒くさいので、〇年分の返済額をまとめて口座に入れて放置しておくスタイルを取っていた為
この辺の管理のだるさは今のところそんなに感じなそう。
今回住宅ローンを2年しか返していないタイミングでの借り換えでしたが、
2年しか返していないからこそ、金利のメリットがたくさん受けられるように感じました。
金利のメリットがたくさん受けられるからこそ、
一時的に発生してしまう手続き費用も金利メリットで早めに月々返済分でペイ出来ると思いました。
残高が減ってから、残年数が減ってからの借り換えよりも、早い段階での借り換えの方がメリットが多いのではないかと思いました。
住宅営業マン時代に避けていたネット銀行でしたが、
思っていた以上に銀行側からのフォローもしてもらえ
司法書士費用という部分での負担も許容内であり、
想像以上にネット銀行はアリだな、と思いました。
物件の状況や債務者の状況的に検討が出来るならネット銀行で新築の住宅ローンの検討も、
借り換えの検討もおススメかなと思える結果でした。
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