エアコンや床暖房など機械の力に頼らずなるべく自然の力で(そして光熱費をかけず!)過ごしやすく快適に生活したい、というのは全人類の夢だと思います。
そんな人類の夢を少しでも叶えやすく出来るデータの利用についてまとめました。
この記事は
- 通風を取り入れ、心地よい暮らしをしたい
- エアコンをなるべく使わずに生活できるようにしたい
- 図面の提案を今まさにうけている
- 住宅営業マンとしてお客様に質の高い良い家を作ってあげるお手伝いをしたい
という方におススメです。
通風とは?
そんな自然の力を大いに活用できるのが、「通風」です。
通風は外部からの風で「涼しさ」をとり、
室内のこもった熱を「排出」して室内の温度を下げてくれ省エネにもつながります。
また、通風により室内の換気も促され大量の空気の入れ替えも可能です。
そんな「通風」も地域や立地環境にもよって変わってくるってご存じですか?
データ利用
そんな
- どんな風向きで風が吹きやすいか
- どのくらいの風速で風が吹くのか
を地域別にまとめてあるデータを利用し、
「風の吹きやすい場所」を確認し、建物の配置や窓の位置や種類、庭などを検討してあげると
自然の力で(そして光熱費をかけず!)過ごしやすく快適な間取りへの実現へと繋がります。
具体的にどんなふうにデータを利用するのか、データはどのように取得するのかは以下の通り。
データ取得の仕方
まず、ベースになる建築地のエリアの風がどんな傾向にあるのかを確認するためのデータをゲットしましょう!
指定エリアの風向き・風速を分析した気象データを取得できます。
今回はサンプルとして 神奈川県 横浜市のデータを利用します。
これをマイホームに利用していきます!
ぐっふっふ~
データの見方
- 平均風速
-
起床時(7:00~23:00)、就寝時(23:00~7:00)、終日
の平均風速を示しています。
(6月~9月の平均値) - 開口面設置に適した方位の判定表
-
基準地点の起床時(7:00~23:00)、就寝時(23:00~7:00)に
どの方角からの風が期待できるのかを ◎、○、△、×の4段階評価であらわしています。 - 図4a月別風配図(起床時)、図4b月別風配図(就寝時)
-
基準地点の起床時(7:00~23:00)、就寝時(23:00~7:00)の風の発生頻度を、月、時間帯別に分けて示しています。
(このデータをもとに開口面積設置に適した方位の判定表を作成しています)
データの利用方法
つまり、神奈川県横浜市の風配図から読み解くに…
図の一番飛び出ている部分が一番風が吹きやすい、ということが分かります。
11月の風を取り入れたいのであれば北側に窓をつけると起床時も、就寝時も風がいれやすい。
逆に8月に窓を開けて風を取り込みたいようであれば南西の窓だと起床時も就寝時も風が取り入れやすい。ということ!
例えば
- 窓を開けて気持ちの良い季節の4月~6月、10月~11月の風を取り入れたい
- 日中(7:00~17:00くらい)はリビングに風を入れ、エアコンの使用をせずに快適に過ごしたい
- 寝ている時にエアコンを使わないようにしたい
という場合
風を取り入れたい月のチェック
取り入れたい時間帯のチェックをし、
グラフの一番飛び出ている(風の入りやすい)方角を確認します。
今回の要望の場合
こんな感じ。
このチェックをした方角に窓を設置する、というのがセオリーです。
もし、今提案あれた図面などがあるようだったら、
間取や配置などの方角と今回のデータを重ねて確認してみるのもいいですね!
まとめ
このデータを利用し、ご自身の理想の風取り入れタイミングで気持ちの良い風が通り抜けるマイホームを実現してください。
ただし、これは周りに高い建物があったり、周囲の建物が密接していたり、
隣の家や樹木など、障害物にぶつかって風向きが変わってしまいます。
データだけを見て窓の位置などを決めるのは絶対にNG!
住宅会社によっては、周りの環境を現地で確認し
- 風の通り道はどうか
- 日当たりはどうか
- お隣のお家の窓の位置はどうか
- 道路からの騒音、振動はどうか
- 新しいお家での眺望はどうか
などを見て、新築住宅の図面提案に盛り込んでくれる住宅会社さんもあります。
「敷地調査はどんなことまでしてくれるのか」などによって、
新居の間取りや住みやすさは格段に変わってきます。
そんなところまで提案してくれる住宅会社さんに巡り合えますように!
そしてノーエアコンで快適な毎日が送れますように!
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