そのFPは大丈夫?!ハウスメーカー経由のFPは信用していいのか?

家づくりにおいて欠かせないのが「ライフプラン」の作成です。

これは本当にやってほしい!のですが、
モデルハウスに見学に行くと、住宅会社の営業マンから

営業マン

いくらまでの住宅ローンだったら 子育てや老後に資金が枯渇しないか
確認するライフプランの作成をしてみませんか?
ここまでのローンにすればやりたいことも叶えられる!と安心してから家づくりを進めてほしいので!
無料でFPをご紹介します。
完全に社外の人間で
第三者になるので、中立の立場でのアプローチになります。

とかって声をかけられることがあると思います。
(そして私も住宅営業マン時代には声をかけていました)

お客様も住宅営業マンにそういわれると

お客様

住宅ローンや今後のお金のことも心配だったし
無料でFP相談できる機会なんて
なかなかないだろうしお願いしよう

みたいな感じに思う方も多いです。
が、そんなハウスメーカー経由のFP紹介について
どんな仕組みで、どんなFPがどんなふうに提案するのか、信用できるのか出来ないかを含め
元住宅営業マンとして働いていた経験を元に解説します。

この記事は

  • 今実際に住宅会社からの紹介でライフプランを作成中
  • これからモデルハウスを見学する予定
  • 無料でのライフプラン作成を希望していた

という方におススメです

contents

住宅会社はなぜ無料でFPを紹介してくれるのか?

住宅会社の営業マンはなぜ、無料でFPを紹介してくれるのでしょうか?

実際の私の過去の実例を交えてお伝えします。

お客様に「カスタマーファーストの担当者」と思われたい ため

基本的に住宅営業マンはお客様から超警戒されていることが多いです。
「手八丁口八丁で家を売りつけられる」とか「自宅にいきなり訪問してくる」とか「しつこく電話攻撃される」とか思われているみたい。
そういうイメージなんでしょうね。

そんなオラオライメージの住宅営業マンが

オラオラ営業マン

無理のない住宅ローンにしてほしい

って言ってきたら、

お客様

え?ごり押ししてこないの?
それどころか私たちに寄り添ってくれる…の

ってなっちゃいますよね。
書いていて思ったけど、不良が雨の中捨て猫を拾っているのを見てトゥンクしちゃうああいう感情に近いのかも。

第三者のFPを依頼し、
「お客様の人生にとって」「無理のない住宅ローン」を明確にする。
それにより

  • 売りたい、って感じじゃないんだ
  • 私たちのこと、考えてくれているから…?
  • え、めっちゃいい人じゃない?

って思われたいって思ってる(キリッ)こともあります。

住宅購入のための資金不安を払拭「させる」ため

住宅営業マンとして今まで対応したお客様はお勤め先やご収入などから、返済額も無理はない。
けれども漠然とした不安から住宅ローンを抑えたいというご希望の方は多かったです。

その漠然とした不安というのは これから起こりうる、または起こるかもしれない

  • 子供の教育費
  • 親の介護
  • 自分たちの老後
  • 日々の生活
  • 就業不能や病気などの不測の事態

など いくら、いつ必要なのかが不透明なことから起こっています。

だからこそ、いくら、いつ必要なのかを明確にすることで、不透明だった不安部分を
ライフプランを行うことにより明確化し住宅購入や住宅ローンに関しての不安感を払拭できます。

お客様も安心して住宅購入を検討することが出来る、ということ。

特にイニシャルコストの高い大手ハウスメーカーでは

お客様

素敵なお家だとは思うけれど…
やっぱり住宅ローンが心配…

というお客様は多いので、住宅会社側からFPを紹介し、
金額に対しての納得感をお客様に持っていただくために積極的に活用しているところも多いです。

競合先が自社よりも価格帯が高い住宅会社で予算を見直させるため

お客様が自社よりも高い価格帯のハウスメーカーと競合している場合など、
競合先の住宅会社の排除のためにFPをおススメすることもあります。

やりたいことを叶えつつ、無理のない住宅ローンは本当はいくらなのか?を改めてお客様に見直していただき、
価格帯の高いハウスメーカーは費用的に難しい…ということをお客様自身で気付いてもらうためです。

住宅会社から紹介されたFPは信頼できるのか?

結論で言うと 私個人的な感覚値では ありよりのなし です。
(あくまで私個人の感覚値です)

なぜ ありよりのなし なのか。
実際に私が住宅営業マンをしていた時に依頼したFPの実例をもとにお話しします。

FPに話したことは住宅営業マンにつつぬけ

「第三者の専門家」のアドバイス、という形でFP診断を勧めるので基本的には住宅営業マンはFP相談には同席しません。

私はFPさんの紹介だけして
そのあとは別のお客様の打合せを入れていました。

そして次の日にはFPさんから連絡があり、
ライフプランにおける住宅ローンの上限値などは私にも報告がありました。

住宅営業が同席しなくても
基本的にFPに話したことは住宅営業マンにつつぬけだと思って相談したほうが良いです。

保険の勧誘があることも…

住宅営業マンから紹介されるFPのほとんどが保険会社に所属しているFPです。

\FPの種類についてはコチラの記事をどうぞ/

つまり保険屋さんな訳で…。
保険の勧誘がある、こともあります。

何度か事務所で保険の契約しているお客様を見たことがある…

ただ、保険の勧誘は毎回ではなかったです。
お客様の方から興味があって話が聞きたい、と言われたときのみ保険の話になっていたよう。

お客様達が口々に「車両保険がめっちゃ安くなった」と言っていたので私もFP経由で車両保険に加入しました。

当然のことながら保険を相談して、勧められても納得感がなければ断ってOKです!

出来レース的なライフプランになっていることも…

大前提として、FPは無理なライフプランの作成はしません。

が中には

谷さん、今回のお客様はいくらくらいの住宅になりそうなの?

住宅会社側の資金計画にライフプランを合わせるようにプランニングしているFPも少なからずいました。

それじゃあライフプランの意味がない…

と思い、そのFPに依頼しなくなりました。

これは住宅営業マンと、FPそれぞれの人間性にもよる問題だと思いますが、
実際に出来レース的なライフプランの提案をしてくる悪質なFPもいる可能性もある、ということだけは覚えていてほしいです。

まとめ

住宅会社の営業マンがお客様にFPを進めることで

  • お客様に「カスタマーファーストの担当者」と思われる
  • 住宅購入のための資金不安を払拭でき、お互いにすっきり家づくりを検討できる

というメリットがあります。

そして、お客様的にも人生におけるお金についてスッキリできるというメリットも大きいです。
住宅会社が紹介してくれたFPに相談してみることは 良いと思います。

しかしその一方で
あくまで個人の人間性によるものですが、信頼できないFPだったりする可能性もある、ということです。
(全てのFPがそうだ、というわけではありません!あくまで可能性、ね。)

話しながらゆっくりと人間性を見極めていくしかないです。

相談の中で

すべて断言する
  • 「絶対に大丈夫ですよ」
  • 「間違いないです」
  • 「必ず上がります」「必ず下がります」

といった断定的な発言が多い場合は
少し強引な方が多い印象。お客様に寄り添った提案やアドバイスは少ないように思います。

あいまいな返答が多い

質問をした時に

  • 「たしか、〇〇だったような…」
  • 「多分大丈夫だと思います」

という返答があいまい、あやふやな説明が多い場合は知識不足の可能性も。

打合せ時間が短い

ヒアリング内容が単純だったりする場合は 一方的なライフプランになっている可能性が高いです。

などが見え隠れしたら要注意です。
信用できるFPなのかをしっかりと見極めてください。

信用できなそうであれば、結果を鵜呑みにせず、他のFPへ相談してみてください。

ライフプランを誰に、どう相談しても、
最終的には住宅ローンをどうするのか、どう生きていくのかを決めるのは自分達です。

About me

谷(たに)です

  • 住宅会社営業ウーマンとして10年以上家づくりのお手伝いをしてきました。
  • 2020年に自邸のマイホーム計画スタート。2023年3月に引渡し。
  • 現職は家づくりの相談をうけたり、不動産屋さんをしています。
  • 2013年産まれの男児と夫の3人暮らし。
  • もっと詳しくはコチラ
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