建物を小さくしたのに 見積りの金額が上がったんですが!

全ての希望を詰め込んで、予算内に収まったことがあるお客様に 住宅営業を10年以上していてもお会いしたことがない
谷(🐦@kurashi_dukuri)です。

これは建築される住宅会社さんによって、
お客様のご希望によって
予算内に収まる方もいらっしゃるかも知れませんね

近年の住宅資材高騰や、キッチンなどの住宅設備メーカーの値上げにより、住宅会社自身の値上げもかなり増えています。

出てきた見積りにびっくりしつつ、

打合せ中のお客様

き、気に入っているハウスメーカだし…。
間取りで小さくしてもいいところは小さくして、
予算が抑えられるようにしよう…(震え声)


と、間取りを小さくしたのに…
見積りをみたら思ったよりも金額が下がらないんですけど?!
という方に向けて、何が起こっているのか解説します。

この記事は

  • 間取りを小さくしたのに金額が下がらなくて意味が分からない
  • これから間取りの提案だ…
  • 予算内に出来るように減額案を考えている
  • 金額が下がらない理由をうまくお客様に説明できない新人営業マン

という方におススメです

建物の見積りの基準になる「坪単価」についての記事もあわせてどうぞ

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住宅会社の基準の大きさよりも小さい家になっている

各住宅会社で基準となる大きさの家を決めています。

例えば、40坪のお家と20坪のお家。
20坪のお家は40坪の半分なので、費用ももちろん半分だよね!って思いますが
そうではないのです。

20坪のお家も40坪のお家も、キッチンやトイレ、お風呂などお金のかかる水回りの設備は
20坪のお家も40坪のお家もおんなじものがつくのです。

確かに、半分の大きさだから
設備関係も半分にはならない…

つまり、設備の分20坪のお家の方が40坪のお家よりも坪単価で言うと高くなってしまうのです。

各住宅会社で「基準」となる建物の大きさを決めて、設備のグレードや金額を設定しています。
その基準の大きさよりも小さい建物になってしまった分を各住宅会社がゲンミツに計算して「割り増し」という費用で計上します。

だからこそ、安易に小さくした分だけ安く、はならないんだ!

住宅会社には「基準の大きさ」なるものがあることを心しておくように!

建物の形が複雑になっている

建物の形がシンプルな方が価格を安くすることが出来ます。
逆に言えば複雑な形状になると、建物を小さくしても予算が上がってしまうこともあります。

例えば、真四角のシンプルなAの建物と、中庭を作り建物の形が複雑なBの建物の場合、
同じ大きさだったとしても、形が違うだけで必要な外壁面積や基礎の面積も変わってしまいます。

複雑な形の方が、外壁面積や基礎面積がUPします。

建物が四角形以上の場合は建物を小さくしても
金額が上がってしまうことも…

他にも、2階より1階の方が大きくなっている場合なども
基礎や下屋分の屋根の材料費がかかるので 建物を小さくしたとしても思っていた以上に予算が削れないことも。

詳しい考え方はコチラをどうぞ!

4角形(上から見ても、外から見ても)のお家が一番価格を抑えることができ、かつ頑丈です!

見積りした商品のグレードが上がっている 追加オプションもりだくさん?

同じ住宅会社でも、いろいろなグレードがある場合も。

打合せの中で
「オオカミに吹き飛ばされない様に木の家にしよう!」とか、
「木の家はオオカミの体当たりで壊れてしまうからやっぱりタイルの家じゃない?」と要望がどんどん出てくると

営業担当

その要望なら今、間取りや見積りを提案しているよりも1グレード上げた商品じゃないと対応できないな

と、住宅会社の営業担当に判断され、グレードアップされたシリーズでの見積りになっているかも。

また、1回の打合せの中で営業担当とお客様が話し合うことは多岐にわたります。

お客様

色々なことに心配だからこそ、
つい思い立ったらいろいろ聞いちゃって話題がまとまらない…

なんていうお客様も多く、話題がコロコロと変わってしまうことも多いです。
そんな中で不意に話した太陽光パネルが次の見積りが追加されていたり、いいなっーって言ってみただけの壁目いっぱいの本棚が見積りに追加されていたり。
お客様も「言った…んだっけ?」ってなってしまうことも多いです。

建物を小さくして費用を削減したのにもかかわらず、
商品のグレードが上がっていて金額がアップしたり、
細かいオプションがたくさん追加されており総額がアップしていたり、なんていうことも。

打合せ終了の際には、
本日の打合せ内容などの議事録を作成してもらい、打合せ内容の共有をはかることが必要です

まとめ

小さくした分、コストの削減が出来るはず!と思って
泣く泣く間取りを削ったり、子供部屋は本当は6畳が希望だけれど4.5畳でも…まぁ…ね、と妥協したにもかかわらず!
全然安くならないんだけど?!の理由をまとめてみました。

本来、見積りを提案する営業担当が
「コスト削減のために間取りをこうしたら…」とお客様からお話が出た際に伝えるべきことだと思いますが、
設計してみないと分からないこともある場合も。

思う通りの予算に近づくかどうかは営業担当や設計担当の引き出しの多さでも変わってくると思います。
だからこそ担当者って大事だな~と。
そういう引き出しの多い担当者は「言った・言わない」と後からならない為にも
打合せ議事録のお客様や、担当者間での共有をしっかりしている人が多いです。
図面の提案前、見積りの提案前でもよくよく「デキル営業マンなのか」のジャッジをしてきましょう。

About me

谷(たに)です

  • 住宅会社営業ウーマンとして10年以上家づくりのお手伝いをしてきました。
  • 2020年に自邸のマイホーム計画スタート。2023年3月に引渡し。
  • 現職は家づくりの相談をうけたり、不動産屋さんをしています。
  • 2013年産まれの男児と夫の3人暮らし。
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