住宅を建てる際、必要になってくるお金の準備。
多くの人が「銀行」から「住宅ローン」としてお金を借りて、土地を購入することに使ったり、家を建てる費用として充てたりします。
が、借り方も様々。
今回は 借り方のひとつでもある変動金利について詳しく解説します
このブログは
- 変動金利と固定金利、どっちがいいの?
- 変動金利…全然わからん
- 変動金利ってぶっちゃけどうなるの?
という方におススメです
大人気の変動金利
マイホームを建てるほとんどの方が利用する「住宅ローン」。
様々な住宅ローンの商品がありますが、人気なのが「変動金利」。
最近では住宅ローンを利用する70%の人が変動金利!
我が家も変動金利で住宅ローンを組みました
変動金利の人気の理由
変動金利は
ずば抜けて金利(銀行の儲け分)が低いですっ!!!!
つまり、毎月の返済額も少なくてすむ!
具体的に金利、返済額で見てみると…
3,000万円借入、35年返済 の場合
(※35年間金利が変わらなかった場合)
変動金利 | 10年固定 | 35年固定 | |
---|---|---|---|
金利 | 0.32% | 0.99% | 1.77% |
月々返済 | 75,512円 | 84,545円 | 95,874円 |
総返済額 | 31,715,349円 | 35,509,307円 | 40,267,295円 |
驚愕の差…。
変動金利と35年固定では 月々 20,362円。
総返済額で 8,551,946円も差が出てくる…!!!
我が家は
月々の返済を減らしたい、という理由で変動金利を選びました
ただし!
変動金利は借りている際の金利(簡単に言うと銀行の儲け分)が変わり+動きます。
具体的に言うと1年に2回 金利の見直しがあり 金利が変更します。
その結果、金利が上がると毎月 住宅ローンをたくさん返さなければならなくなります し、
金利が下がると毎月 住宅ローンを返済する分が少なくなる こともあります。
毎月いくら払うのか、総額でいくら払うのか計画が出来ない…
ギャンブル性が高い…
変動金利は1年に2回の金利見直し…不安すぎ?!
先述の通り、変動金利を取り扱う多くの金融機関は1年に2回 金利の見直しがあります。
が、変動金利を取り扱う多くの金融機関では 急な金利upや支払金額upをセーブしてくれる
5年ルール や 125%ルール が存在します。
金利が急激に支払額が増えない?!最高の5年ルール
5年ルールは
半年に1度、金利見直しがあっても、毎月の返済額は5年間変わらない、という魔法のルール。
支払わなければならない「適用金利」が見直しされても、毎月の返済額が変わらないのでとっても安心。最高すぎる。
それだと…5年固定と変わらないんじゃないの?
いい質問ですね~!
毎月返済額が変わらない5年間の間に、適用金利が下がればラッキーですが、金利が上がってしまった場合、
毎月の返済額のうち利息部分の金額は増えてしまいます。(金利が増えているので当然)
適用金利が一定レベル以上に上昇すると、支払わなければならない利息部分が、毎月の返済額を超えてしまう可能性もあります。これを「未払利息」や「未収利息」と言います。
未払利息が発生すると、毎月の返済額が利息部分に充当され、住宅ローンを借りた元金が全く減らなくなります。
例えば…
3,000万円借入、35年返済、半年毎に0.5%適用金利上昇
期間 | 適用金利 | 月々返済額 | 内利息額 | 内元金額 |
---|---|---|---|---|
スタート | 0.5% | 77,875円 | 12,500円 | 65,375円 |
半年 | 1.0% | 77,875円 | 24,673円 | 53,238円 |
1年 | 1.5% | 77,875円 | 36,609円 | 41,266円 |
1年半 | 2.0% | 77,875円 | 48,398円 | 29,477円 |
2年 | 2.5% | 77,875円 | 60,128円 | 17,747円 |
2年半 | 3.0% | 77,875円 | 71,886円 | 5,989円 |
3年 | 3.5% | 77,875円 | 83,762円 | -5,887円 |
月々返済額は5年ルールがあるので、金利がどんなに上がっていこうが変わりません。
変わっていくのが月々返済の中身。利息額と元金額の割合です。
このシミュレーションの場合、3年目に金利が3.5%に到達すると、月々の返済額よりも利息が5,887円多くなります。
この5,887円が未払利息です。
ちなみに、「金利が下がった」場合も支払金額は5年間変わらず、
「元金」が返済されていく、
となります。
支払額にも上限がある?!安心の125%ルール
125%ルールは前述の5年ルールの後
6年目の適用金利の見直し時にそれまでの毎月の返済額の125%以上毎月の支払額が増えない、というセーフティールールです。
金利がどんなに上昇しても返済額は今までの25%以上にはなりません。
例えば、
毎月の支払額を10万円にせっていしていた場合には
金利が上昇しても6~10年目(5年ルール発動!)の支払額は12.5万円以上にはならない、のです。
…未払利息は?
神(?)施策の5年ルールや125%ルール。
それぞれのルールでもし未払利息が発生してしまった場合は
借入期間中に返済しなければなりません。
住宅ローンを返済終わった、と思ったその時に たまりにたまった未払利息を一括で返済の請求があったり、
支払い出来ない場合は借入期間を延長する、ということも。
今までの変動金利、これからの変動金利ってどうなるの?
金利の見直しや、5年ルール、125%ルールなど 様々な心配や安心(?)対策もありますが…
結論としては変動金利の低金利がずーっと続いてくれれば一番良し!な、わけです。
今までの変動金利の推移
実際に過去の変動金利は1995年からほとんど金利が変わっていません。
1994年の記録的な円高の加速や 1998年 完全失業率最大、「平成の大不況」を経て
1999年2月 日銀は「ゼロ金利政策」をスタート。
2016年2月には「マイナス金利政策」へ。
この日銀の政策により世の中は
という流れになったわけです。
一生続いてほしい!日銀の金融政策!
が、2022年12月20日に長期金利の変動許容幅を「0.25%」から「0.5%」に拡大しました…。
おかげで住宅ローンの長期金利も一気にあがりました…
これからどうなる 短期金利?
金融政策の緩和があるとなると、心配なのは短期金利の金利も上がるのではないか、ということ。
なんたって70%の人が短期金利を選んでいます。
私自身は短期金利が直近で上がる可能性は少ない、と考えています。
短期金利を決める指標は長期金利を決める指標と違うから
変動金利は短期プライムレートが基準。
今回、日銀が引き上げた固定金利は長期金利(10年国債)が基準で金利を決定します。
つまり変動金利の元となる短期プライムレートは相変わらず金融政策を受けているわけです。
永遠に金融政策が続くとは思っていませんが、
いまだ日銀の目指す「2%の物価安定目標の持続・安定的に達成」には至っておらず、しばらくの政策延長となると考えています。
ただし、コロナウイルスが5類扱いになったり少しずつ賃上げに動き出す企業も増えています。
UNIQLOは年収 最大40パーセントup…。
うらやましい…
いつ、短期金利になってもいいような家計の準備や無理のない住宅ローンを決定することが大切です。
もしこれから住宅ローンを組むなら…
改めて、今の状態の金利状態で住宅ローンを組むなら、やはり変動金利を選びます。
ただ、金利上昇のリスクは少なからずあるので
- 1.ミックスローンの検討
-
住宅ローンを変動金利のみの1本立てで組むのではなく、
変動金利 + 固定金利 の2本立てで組みリスク分散を検討します。 谷ミックス金利については また別のブログでまとめます!
- 2.繰り上げ返済を前提にした借入金額に
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金利が上がった時に返済額を減らしたり、年数を短縮できるよう
繰り上げ返済を前提とした住宅ローンを組むようにします。人生100年 大航海時代を乗り切る ライフプランのススメ 人の夢は!!!終わらねェ!!!!そうだろ!!!でも夢を叶えるには金もかかる!!!!そうだろ!!!! マイホームなんてまさにそれだ!よく考えろ!!! その為に必要なライフプランについてお伝えします
の2つは必ずするかな~。
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