家を建てよう、と思うきっかけになるのが妊娠やお子さまの誕生という「子どもがきっかけ」という方は多いです。
実際の「住み替え検討のきっかけは?」というアンケートの結果を見てみても
子どもの年齢やタイミングの差はあるものの、「子どもがきっかけ」になった方はおよそ3人にひとり。
私 谷(@kurashi_dukuri)が
住宅営業をしていた時は
体感的にはもっと多い印象…
そんな「子育て世代」だからこそ 子どものための家づくりで考えてほしい間取りについて、
実際にお引渡しをしたお客様から頂いた声を参考に ご紹介します!
このブログは
- まだ子どもが小さい、またはこれから…という方で 家づくりを検討中
- 実際に間取りの提案を受けている
- 間取りで「無駄」を将来的になくしたい
という方におススメです
よくある NG間取り
よく提案される間取りで多いのが
将来お子様がもう一人出来てから
子ども部屋を仕切って2部屋にしましょう!
という提案をふまえた、2つの子ども部屋をはじめは大きな1部屋として使う作戦。
これ、私自身 住宅営業マンの時代にはよく提案をしていました。
でも、この「あるある提案」人によっては超NG間取りです!!!
なぜ、良く提案していた良くある間取りにもかかわらずNG間取りなのかを考えていきます!
NG理由1 広い寝室を作れないから
子ども部屋を2部屋繋げる場合、このスペースを家族の寝室とすることも多いと思います。
そこで考えて欲しいのが「子どもが何歳まで一緒に寝るのか」
東京ガス 都市生活研究所 都市生活レポート『家で子どもが過ごす部屋』の統計では
小学校1~3年生の 男子は50%、女子は39.7%が 夫婦の寝室で一緒に寝ています。
小学校4~6年生の 男子は39%。女子は29.3%が 夫婦の寝室で一緒に寝ています。
統計データなので、子どもの性格や第1子なのか、第2子なのかにもよりますが、
小学生 低学年のうちは 親と一緒に寝る確率は大体50%前後。2人にひとりは一緒に寝ています。
小学生 高学年になると 親と一緒に寝る確率は大体30%前後。3人にひとりは一緒に寝ています。
NG理由2 長い期間「使わない部屋」が出来てしまうから
例えば、
子ども部屋同士を隣接させ、将来的に仕切れるようにしたAパターンと、
寝室と子ども部屋の一つを隣接させ、将来的に仕切れるようにしたBパターン。
実際の 夫婦+長女3歳、次女0歳というファミリーで、将来的にどうなっていくのかシミュレーションしてみます。
夫婦+長女3歳、次女0歳
Aパターン
子ども部屋1+子ども部屋2の一部屋で家族4人で寝る。
主寝室は使わない部屋(死部屋)になりました
Bパターン
子ども部屋1+主寝室の一部屋で家族4人で寝る。
子ども部屋2は使わない部屋(死部屋)になりました
新築して3年。
夫婦+長女6歳、次女3歳となり、長女のための個室を作る!
Aパターン
子ども部屋1と子ども部屋2に壁を作り
2部屋を間仕切り長女の部屋完成!
子ども部屋2は長女の部屋に。
子ども部屋1は使わない部屋(死部屋)に。
主寝室では 夫婦+次女(3歳)+たまに長女(6歳)が寝ます。
Bパターン
子ども部屋2を長女の部屋に。
工事は行いません。
子ども部屋2は長女の部屋に。
子ども部屋1+主寝室の一部屋で夫婦+次女(3歳)+たまに長女(6歳)が寝ます。
新築3年目にして死部屋はなくなった!
新築して6年。
夫婦+長女9歳、次女6歳となり、今度は次女のための個室を作る!
Aパターン
すでに仕切られている子ども部屋2を次女の部屋に!工事は3年前に済。
子ども部屋2は長女の部屋に。
子ども部屋1は次女の部屋に。
主寝室では 夫婦+たまに次女(6歳)+たまに長女(6歳)が寝ます。
新築6年目にしてようやく死部屋がなくなった!
Bパターン
子ども部屋1と主寝室を壁で間仕切り子ども部屋1を次女の部屋に。
子ども部屋2は長女の部屋に。
子ども部屋1は次女の部屋に。
主寝室では 夫婦+たまに次女(6歳)+たまに長女(6歳)が寝ます。
6畳でも4.5畳でも3畳でも大事なお金をかけて作ったお部屋です。
死部屋 MOTTAINAI!!
こんな場合はOKかも? 不確定な未来への対応を考える
もし 夫婦ふたり だったら?子どもがひとりだったら?
どのタイミングでいつ、どんな子どもが生まれるかは神のみぞ知る。
だからこそ生まれても、生まれなかったとしても使いやすい間取りにしておきたい。
今の家族の状況によっては不確定な未来の場合でも フレキシブルに使える間取りにしておくことがおススメです。
例えば、
子どもがひとりだった場合は子どもが主寝室をひとりで使ったっていいし、
それぞれが個室を持ったって良い。
おまけ ゆくゆく「仕切る」なら設計時 からしておきたいこと
特にゆくゆく仕切ることを検討するならば、
仕切りやすいように 新築当初から造作をしておくことをおススメします。
検討するのは どんな風に仕切るのか。
壁でしっかり仕切るもよし。建具でフレキシブルに使うもよし。家具やカーテンなどで簡易的に仕切るもよし。
仕切った後、また子どもたちが巣立った後のことも検討して「どんなふうに仕切るのか」を検討しましょう。
また、仕切った後その一部屋で生活することも想定して。
コンセント、エアコン設置場所も併せて検討しましょう。
壁で仕切ることが大前提の場合は
小屋裏などに事前にコンセント用の配線も検討をおススメです
まとめ
ひとくちに「夫婦+子どもふたり」と言っても
家を建てるときの家族の年齢や性格などによっては
子ども部屋同士を繋げた間取りがベストだったり、
子ども部屋と寝室同士を繋げた方が無駄部屋が出ない場合だったり、
はじめから個々の個室を分けておく方が長く使える部屋になる、
かも知れません。
今回は単純に「使わない部屋」をいかになくせる間取りにするか、をベースに考えていますが、
「使わない部屋」を「なんにでも使える部屋」と考えれば別の見方になります。
よくよく、家族のことを考え、
これからの自分たちの未来のことも考え、何がベストなのか考えて子ども部屋をどうするのかを決定していって欲しいです。
私が新人営業マンだった時はそこまで提案やお客様に気持ちが向いていなかったなぁ…と反省。
今までの経験や、家を建ててから、子育てしてからの新たな発見を「元住宅営業マン目線」×「施主目線」×「ワーママ目線」でブログを通じて発信していきたいと思います!
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