「賃貸 VS 持ち家 はどっちが得か?!」という比較やそれぞれのメリットデメリットまとめ…。よくありますよね~!
あれ、ぶっちゃけ
不毛な議論だと思っていました
それぞれやはり、メリットデメリットはありますが、やはり個人の価値観に大きく左右される部分が大きいし、
住宅は資産として残る や、住宅ローンは負債だとか、賃貸の場合 家賃を永遠と払い続けることは無駄だとか。
そんなの大きなお世話って思っていました。
私は「誰と」「どこで」「どんな生活をしたいのか」を
自分自身で選ぶことが一番大事だと思っています。
それが賃貸だったとしても持ち家だったとしても、
本人たちが幸せならそれでもいいんじゃない?と思っていました。
が!
ずっと賃貸に住めない場合があることも、よく考えてほしいと思い記事にします。
また、これからマイホームを検討する方で、ご両親が賃貸アパートにお住まいの場合などの方にも今回の記事は読んでほしいです。
余計なお世話で本当にごめん!だけど、知ったからには言わせてもらう!
この記事は
- ずっと賃貸の方が気ままでいいや~
- 一生家を建てなくてもいい
- 実家が賃貸アパートだ
と、いう方におススメです。
賃貸生活 一番のメリット:家族の状況に合わせて好きな間取り・賃料へ引っ越せる
賃貸生活でもメリットはいろいろありますが、
特に家族の状況に合わせて、必要な部屋数や立地、家賃へ気軽に引っ越せるというのは
持ち家では叶えられない最高のメリットだと思います。
ただし、
いつでも引っ越しが出来る。賃貸を選べるというわけではないことを
意外と知らない方は多いのではないかと思います。
私自身、アパート探しをお仕事で手伝うことがありますが、
高齢になってからのアパート探しはかなり大変
というのが率直な感想です。
具体的にどんなことが大変か、実体験を含めまとめます。
高齢者の居住形態について
実際のどのくらいの60歳以上の方が賃貸物件に住んでいるかと言うと
内閣府の調査によれば、全体の11.6%の人は持ち家ではなく、賃貸物件に入居しているという状況。
日本人の左利きの割合が11%程度なので、
賃貸にお住まいの60代以上の方の方が、左利きの人よりちょっと多いっていうこと。
左利きの人って結構いるけど…
そう思うと結構多い割合だなぁ。
高齢になってからのアパート探しの現状
そんな左利きよりも多い、賃貸住まいの60代以上のアパート探しの現状を見てみましょう。
まず、アパートの貸し借りは、入居者側の「住みたい!」という意向だけではなく、
貸主側(アパート所有者)がどのように判断するかが重要です。
あくまで当事者の「合意」で賃貸契約がスタートします。
「住みたい!」という意思表示があった場合に貸主側や保証会社などの審査があります。
(保証会社については、住宅ローンの保証会社とシステム的には似ています)
そんなアパートの審査は入居者側の年齢が低くなってくる、または高齢になると
貸主側(アパート所有者)または、保証会社などの審査のOKを得にくくなるのが現状です。
70代になると
通りやすさが全然違うっ
この審査のOKがもらえないと、
どんなに借主が「このアパートに入居したい!」と懇願しても入居が出来ない、ということになってしまうのです。
高齢になってからアパートを借りにくくなる理由
高齢になるとなぜ審査のOKがもらいにくくなってしまうのでしょうか。
その理由と、
実際に高齢の方のアパート探しをお手伝いしたときに不動産屋さんに言われた実体験をもとにお話します。
健康面での不安
これはどんな方にも言えることですが、高齢になると病気になるリスクが高くなります。
「もしお貸しした部屋で万が一のことがあったら…」と不安に思う貸主(アパート所有者)は多いです。
また、お一人暮らしで同居人がいない、となるとより一層その不安感は大きくなります。
同居人がいないことで、お部屋の中で亡くなってしまっても誰にも気づかれず、孤独死のまま放置されてしまう可能性があるからです。
発見が遅れ、ご遺体の痛みが進行すれば
部屋の資産価値は大きく下がります。
過去にアパート探しをお手伝いをした時には、
近くにご親族などが住んでおり、
定期的に様子を見に来てもらうことは出来る?
などの確認され、
ご子息が週に1度様子を見に行く、ということを賃貸契約の条件、と不動産屋さんに言われたこともあります。
つまり、子どもなど がそばにいないと自分ひとりでは賃貸物件を借りることが出来ない、場合があるのです。
元々住んでいるエリアに子どもが住んでいればいいのですが、
お仕事の都合や家庭の都合で近くにお住まいでない場合、この条件はクリアできず賃貸物件の審査NGとなってしまうことがあります。
金銭面での不安
家賃の支払い能力に対して不安視されることも。
特に定年退職後に収入が年金のみの場合、
年金収入だけでは足りず、貯金を切り崩しながら生活しているような場合はアパート家賃の支払いを継続して支払い続けることが出来るのか懸念される貸主(アパート所有者)も多いです。
家賃が払えず滞納となった場合、大家さんは未払い家賃を回収しなければなりませんが、
後から回収するというのが難しいという背景もあります。
過去には
ご本人(60代後半の方)ではなくて、
ご本人の息子さんがご契約者(=家賃の引き落とし口座指定者)
になってもらうことは可能?
と不動産屋さんに言われたことも。
結局その方は、「息子の負担になりたくない」と、ご希望されていたアパートとは別のアパートに入居することに。
世知辛い世やで…
でも、大家さんの気持ちもわかるからなぁ…
保証人がいない
賃貸物件を借りる場合、連帯保証人を立てる必要があります。
中には「家賃保証会社」の利用で審査が通る場合もありますが、
貸主(アパート所有者)によっては連帯保証人=親族と条件にしていることもあります。
配偶者がすでに他界してしまっている
親族と疎遠
など様々な事情により連帯保証人を立てることが難しいこともあるかもしれません。
連帯保証人になってもらえる方がいない と判断されると、
信用面が大きく下がってしまい賃貸物件の契約を断られるケースもあります。
高齢者の賃貸借りにくい点から 賃貸 VS 持ち家を考える…
単純に 個人の価値観における 賃貸 VS 持ち家 どっちがお得?とは
別の問題の「高齢者になると賃貸が借りにくくなる」という点に一生賃貸で生活していこう、という場合は直面します。
だからと言って持ち家が最高!と言いたいわけではなく、
そういう可能性もあるよ、ということを今回の記事を通して伝えたいのです。
このリスクの可能性を知らずに一生賃貸で生活していくのと、
知りつつもリスクを回避できるよう準備しながら賃貸で生活していくのは違うと思うからです。
老後でもスムーズに賃貸物件を借りるには
- 身内の協力を得る
- 審査を通しやすくする居住支援サービスを利用する
- 家賃の支払いが出来る物件を探す
などの対処法を撮っていくことも出来ます。
また、こんなに少子高齢化が進んでいる社会だからこそ、
高齢者にこそ賃貸物件を斡旋しないと空き部屋が出てしまう…
だからこそ 高齢者を優遇してくれるようになるかもしれません。
また、ご実家が賃貸の場合、
アパートの住み替えが必要となった時に親から アパート契約の為の連帯保証人の依頼があるかもしれません し、
もしかすると、この記事を読んで
それなら
うちの親がいつか同居ってなってもいいような間取りにしておく?
そうしておけば、私たちの老後に使うことも出来るし…
というお考えになった方もいらっしゃる方もいるかもしれません。
もちろん持ち家だってリスクはあるし、賃貸だってリスクはある。
もちろん賃貸だってメリットはあるし、持ち家だってメリットはある。
たくさんの選択肢を持つこと、
その選択肢から自分達にとってはどうすることがベストなのかを考えることこそが、
「誰と」「どこで」「どんな生活をしたいのか」の答えになるのではないかと思います。
そんな「たくさんの選択肢」の提示ができる記事を書いていきたいと思います。
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