平屋は広い土地が必要?!最低何坪の土地が必要なの?本当のところ教えます

実際、平屋を建築した私ですが、平屋を建ててよかったな~と実感することも多いです。
やはり

  • 階段いらずな為、移動がらくちん。子育て世代もシニアになってもずーっと生活しやすい
  • ワンフロアでの生活のため家族同士の繋がりを感じやすい
  • 外壁のメンテナンスなど高い足場を組む必要がないため、足場代を節約することができる

は我が家には大きなメリットでした。

しかし、平屋には何かとデメリット(だと思われている)が様々あります。
元住宅営業ウーマンで、実際に平屋を建築した私なりの見解でみんなが思う「平屋って…」をお答えしていきます!

今回は「平屋の広い土地必要でしょ」問題について!

この記事は

  • 土地を購入しての家づくりだ!
  • 平屋を建てたいと思い今まさに土地探し中!
  • 平屋にするのには土地が広くないと…そうなると土地の費用が上がっちゃうな~
  • 住宅営業マンで「平屋は土地が大きくないと無理でしょ」と思っている

という方におススメです。

contents

第一関門!建ぺい率の壁

50坪の土地 ゲットだぜ!

と、50坪の土地を購入した場合、敷地ギリギリ目いっぱいにご自身の建物を建てることはできません。

みんなが住みよい地域を目指すため、都市ごとに「都市計画法」という法律を定めて
この場所には どんな種類の建物(住宅なのか、工場なのか、学校なのかなど)が何坪までだったら建てられる、というルールを決めています。

その「都市計画法」の中で確認しなければならないのが建ぺい率

建ぺい率は風通しや防災のため 敷地に対して建てられる割合を決めています。
超簡単に言うと 土地と建物を真上から見た時にどのくらいの割合で建物が建っているか、ということ。

この%(建ぺい率)を決めることで 風通しが良い住宅地になったり、防災時に逃げやすくしたり、火事の燃え移りを防ぐことが出来ます。

つまり、60坪の土地(大体200㎡)で
・建ぺい率が60%であれば 200㎡ × 60% = 120㎡(36.30坪)
・建ぺい率が50%であれば 200㎡ × 50% = 100㎡(30.25坪)
までの計画が可能です。

建てたい間取りや大きさが決まっている場合は建ぺい率をベースに土地探しをするのも一つの手段です。
建てたい大きさが分からない!という方はモデルハウスを利用し実際の大きさを体感してみるのもおススメ。

建ぺい率の調べ方

土地を購入する場合だと物件資料に大体「建ぺい率 〇〇%」と表示があるのでそちらを参考に。

住宅地図(ブルーマップ)で確認する
出展:ZENRIN
市役所に確認する

建築予定地の市役所などの建築指導課や都市計画課などに問い合わせると建ぺい率を教えてくれます。
問い合わせる際には建築予定地の住所や地番などが必要になります。

電話での問い合わせも可能ですが、
窓口で対面での問い合わせの方が
建築に当たっての注意点なども聞けるのでおススメです。

インターネットでの検索で確認する←オススメ

行政のホームページで「都市計画図」が掲載されている場合も多いです。

「建築予定地(〇〇県〇〇市) 用途地域」などで検索すると、
該当の市が公開している「提供システム」などがヒットするはず!
基本の操作はGoogleマップやYahoo!マップと同じ使い方です。

第二関門!外構計画の壁

例えば車を2台敷地内に駐車したい方 と 車は持たないので駐車スペースは加味しなくてOKという方の場合
必要な土地の広さは大きく変わってきます。

実例で見てみると…

3LDKの25.52坪の平屋です。
この敷地は42.63坪。建ぺい率60%。

つまり 42.63坪 × 60% = 25.578 坪までの建築面積の建物が建築可能!

かなり敷地目いっぱい!建ぺい率ギリギリですが建てられます。
が、お車2台分(1台は軽自動車)の駐車スペースをとるとお庭スペースはほぼ作ることが出来ません。
子どもの自転車等を置くスペースも厳しい…。

降雪地エリアだと、
外部物置やカーポートなどを検討するにはかなり厳しい環境です

それが60坪(建ぺい率60%)の敷地になると…

かなりゆとりが!
外物置の設置もokだし、普通車2台の駐車も可能!(3台並列駐車もギリギリok!)

あなたが平屋のお家を建てて、外構計画はどうするのか、で必要な土地の広さは変わってきます。

第一関門の建ぺい率は突破したけれど、
必要台数の車の駐車が出来なかったり、
家庭菜園がしたかったり…した場合は本末転倒!
平屋での生活で何をしたいのか、何を重視していくのかの
要望の順位付けが必要です。

第三関門 平屋を建てるのに「良い」土地か

第一関門の建ぺい率をクリア!
第二関門の外構計画も思う通りになる!という場合、最後に確認したいのが
「平屋に適した土地なのか」

例えば、立地の良い駅近エリアだと建物と建物の隙間がほとんどなく建物が密集している土地もあります。

密です!

そんな1Fの採光がほとんど望めないような土地の場合、
2Fリビングにするなどの対策も出来ますが、そもそも平屋は2Fはない…。

せっかくのマイホームでに生活がしづらいものにならないかどうか、をジャッジすることが必要です。

条件によっては採光を取り入れるために中庭を検討したり、トップライト(天窓)などの検討も必要です。

ただしトップライトは雨漏れの可能性が0ではありません。リスクも併せて検討が必要です!

私の住む雪国エリアでは
天窓部分に雪が乗りっぱなしになってしまい、
冬は天窓から明かりが入ってこないというデメリットも。

個人だけで建物による土地のデメリットを解決策を出すのは難しいので、
そういう時こそ住宅営業マンや設計士の力を借りるのがおススメです。

まとめ

平屋用の土地、と言っても
やりたいことや優先順位、建ぺい率によっては40坪台の土地でも3LDKの平屋が建てられることもあるし、
やはり80坪以上の土地が必要な場合もあります。

平屋住宅での土地探しは

  • 家の外で何をしたいのか。駐車スペースをどうとるか、などを明確にすること
  • 必要な部屋数は?各部屋の大きさは?家全体で何坪になるのか
  • 間取りや設備の工夫をすれば平屋を建てるのに適した土地になるのか

を検討しなければなりません。

ただ、この検討を自分達だけで行うのはとっても大変だと思います。

実際にモデルハウスなどで大きさの感覚をつかんだり、
土地探しをしてみて建ぺい率や土地の大きさを確認してみたり。
実際に図面を作ってもらったり、と住宅営業マンや設計士との二人三脚が必要です。

About me

谷(たに)です

  • 住宅会社営業ウーマンとして10年以上家づくりのお手伝いをしてきました。
  • 2020年に自邸のマイホーム計画スタート。2023年3月に引渡し。
  • 現職は家づくりの相談をうけたり、不動産屋さんをしています。
  • 2013年産まれの男児と夫の3人暮らし。
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